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秋季個人戦振り返り(惣菜)

どうも、惣菜です。先週の個人戦を振り返っていきます。

今回の目標
私のこれまでの個人戦、5回中4回がベスト32でした。個人戦は二日間に渡って開催されますが、2日目に進出できるのはベスト16から。すなわち、私はこれまで後1回勝ったら2日目、というチャンスを4回も逃しています。
そういうわけもありまして、私の今回の目標は二日目進出。予選通過+本戦トーナメントで2勝(シードなら1勝)という条件です。決して楽ではありませんが、自分の実力が発揮できれば十分に実現可能ということで、しっかりと準備して個人戦に臨みました。
(あと、日頃からの行いを良くして、トーナメントのはじめの方で強い人に当たらないくじ運力を高めました。)


11月16日 個人戦1日目
0回戦
全員勝利。名大からは14人が参加。前回ベスト4の市長と運営のどっとこむは午後の本戦からの参加です。今回は誰も今池と池下を間違えなかったようでよかった。



予選1回戦 S木氏(静岡1)
今年の春団で当たっており、その時は角換わり腰掛け銀で勝ちました。
今回は先後がいれかわったものの、戦型は同じく角換わり腰掛け銀に。
中盤で馬がつくれて優勢になりました。
2019 秋個人1
図1は45の桂馬を取られた局面。実戦では△同銀右▲同銀△同銀▲88歩と進行しましたが、銀取りを手抜いて△88歩とした方がよかったそうです。しかしながら、本譜でも優勢を保てており、その後攻めあって勝ち。



予選2回戦 K藤氏(愛学3)
大会会場で数回話したことがあります。初手合い。
そういえば、同じ名前同士の対局で負けると名前を奪われるっていう噂本当ですか???
対局は3手目に▲66歩とされたので4手目△32飛とし、結局居飛車対石田流三間飛車に。綺麗に飛車角が捌けて快勝。





予選は幸先よく2-0で通過しました。
名大の結果は12人中9人が予選通過。リンドウは3年目にして始めてん予選通過。おめでとう!他の人も、結果も内容も春からの成長があり、着実にレベルアップしていると感じました。おでんくんは新人王戦三決のリベンジをされたそうです。





本戦0回戦 くじ引き
少し時系列が前後します。私の予選が終わった直後の話です。

2回戦が早めに終わったので、本部に報告しトーナメントのくじ引きをします。
なんだかんだ言って、くじ引きは超重要。
強く「目標は優勝しかない!!!」というような方ならともかく、少しでもトーナメントの上に行きたいというのなら、できるだけ強い人は避けたいものです。まあ、予選通過してきてる時点で弱い人なんているわけないんですが。
それと、せっかくの個人戦の大会。名大として結果を残したいし、せっかくだから普段指さない人と勝負したいので同士討ちもしたくないですね。
また、予選2連勝で通過すると、今回の場合半分くらいの割合で本戦1回戦がシードされます。


私は色々考えながら、並んでいたなかの右下のカードを適当にめくりました。






本戦1回戦 U田氏(岐阜3)
見事に()シードではないくじを引き当てました。ここからは負けたら終わりのずっと気の抜けない対局が続きます。
相手は岐阜大のU田氏。去年の秋の個人戦の予選であたっています。
戦型は左美濃対雁木。早繰り銀で素早く角頭を狙う作戦を採用しました。
2019秋個人 2-1
図2-1は中盤。▲66角の両取りで後手が困っているようにも見えますが、△71飛▲11角成△22銀▲12馬△76歩(図2-2)が切り返し。後手は駒損の回復が見込める上、△33角〜△11銀のように馬を捕獲する順もあります。ただ、▲11角成ではなく、▲22銀なら互角か少し悪いと思っていました。
2019秋個人 2-2

この後は、先ほどの手順で馬を捕獲して優勢になり勝ちました。
これでベスト32。次勝てば二日目進出となります。







本戦2回戦 F原氏(名古屋3)

これはやってしまった。

二回戦でRay主将をツモりました。
「名大キラー」「同士討ちのプロ」「特性:みかたごろし」「名大将棋部員のことを好きすぎる男」等の数々の異名(だいたい私が言ってるだけ)をもつ言わずと知れた名大のレギュラーです(参考記事)。去年の秋個人準優勝や、王座戦で元学生名人である金沢大のN澤氏から勝利を収めるなど実績も実力も十分で、間違いなく格上の相手。考えうる最悪の条件が揃ってしまいました。
しかし、当たってしまったものは仕方ないので、気合を入れて全力で対局に臨みました。

なお、この対局で負けた方は名前の「藤」の文字が剥奪されます。


振り駒の結果、私の後手。戦型はRayくんの三間飛車対左美濃。(正直筋違い角を打ってくると思っていました。)この戦型は練習将棋でもよく指しており、お互いによく知る形。
2019秋個人 3-1

図3-1は▲75歩と石田流への組み替えを見せてきた局面。これには△54歩とし、右銀の繰り出しを狙います。これで三間飛車は石田流本組みには組めません。仮に、無理して本組みを組もうとすると▲76飛△64銀▲77桂△42角(参考図1)で居飛車優勢になります。
2019秋個人 参考1

本譜は先手は▲77角型に組み、お互いの陣形整備が続いて、先手銀冠対後手銀冠穴熊と固め合い、結果として千日手となりました。やや作戦勝ちでしたが、うまく動く手が見えなかったことと、後手番であったこと、残り時間がRayくんより多かったこと(、千日手2回で格上に5割で勝てること)を考慮して千日手を選びました。



指し直し局は私の先手。持ち時間は私が11分半くらい、Rayくんが10分くらいだったと思います。
戦型は左美濃対向かい飛車。彼が西日本大会でこの戦型を採用していたのは知っていたので、想定の範囲内でした。
2019秋個人4-1

図4-1は△13桂と跳ねて、飛車交換の筋を見せてきたところ。▲17桂と受けたいところでしたが、△15歩から攻められると悪くなりそう。ということで▲45歩とし、以下△25飛▲同飛△同桂▲44歩△52銀▲21飛△27飛▲43歩成△同金▲33角成△同金(図4-2)と進み、互角のまま終盤戦へ。
2019秋個人4-2

その後も端の折衝があったもののほぼ五分の形勢で最終盤に近づきます。お互いの力のこもった指し手の応酬が続きましたが、先にミスが出たのは私の方でした。
2019秋個人4-3

図4-3は成り捨てられた歩を玉でとった局面。桂香玉どれで取るのか非常に悩ましいですが、私の指した▲同玉は悪手で、後手に好手がありました。これは次の一手問題とします。腕自慢の方は30秒で見つけてください。答えは最後に載せます。


実戦は△79角。龍がいるので▲同金とはできませんが、▲87玉で先手玉が一気に安全になりました。このやり取りで、流石に形勢が良くなったように感じました。

しかし、ここからが長かった。

後手の美濃はまだしっかりしているので、攻め合いではなく攻めを完全に切らす方針で指すことにしました。金を自陣に叩きつけ、馬を引きつけても、なかなか攻めが切れない。正直焦りました。
Rayくんの終盤の強さはとてもよく知っているし、彼がひどい敗勢の局面から尋常ではない指し手と勢いで逆転してきているところは何回も見てきました。だから、決して油断せずに指し続けることを意識しました。

50手にわたる攻めに耐え続けて、ようやく攻めのターンが回ってきました。図4-4から△16龍▲47馬△同金▲93歩成。ここからまだ指し手は続きましたが逆転することはなく勝ちきりました。
2019秋個人4-4

これで目標にしていたベスト16です。しかし、戦いはまだ続きます。ここまできたら、あとは全力出し切っていけるところまで行くだけだと思っていました。

名大からは4人が二日目に進出。本戦二回戦では私のところ含めて3つも同士討ちが発生しました。非常に勿体無いですが、しかし、それだけ名大部員がトーナメントで勝ち残っているという意味ではある意味喜ばしいことではないでしょうか。


11月17日 個人戦2日目
0回戦 問題なし。池下駅前で名城のIくんに話しかけられたので、そのまま話しながら会場に向かいました。

本戦3回戦 T橋氏(三重1)
今年の三重大の注目の1年生。春個人でも二日目に残っており団体戦でも起用され活躍しています。

ちなみに、彼は名大1年のMくんや、副理事のなかてつと同じ中学だったらしいとか。1日目の夜にMくんに印象を聞いたところ、"物静かで、とてもいい人"だそうです。(将棋の棋風とか戦型教えてほしかった…)

戦型は私の先手で角換わり。棒銀を見せられたので右玉に構え、私から桂馬を跳ねて仕掛けて行きました。
2019秋個人5-1
図5-1では先手にチャンスがやってきていました。▲13歩△22玉▲52銀成△同銀▲11角△31玉▲12歩成(参考図2)。
2019秋個人 参考2
こう指せばはっきり優勢であることは今ならわかりますが、対局中は見えませんでした。
そしてチャンスを逃したあとは苦しい時間がやってきます。後手玉はしっかりした金銀の囲いの中にいるのに対し、こちらの王様は三段目、しかも守りは金一枚と飛車のみ。必死に相手の囲いにしがみつきますが、攻め駒が足りません。
しかし、簡単に土俵を割らない指し回しが相手のミスを誘い逆転に成功。へろへろになりながらも勝利を掴み取りました。213手の激戦でした。



準々決勝 T川氏(名工4)
言わずと知れた絶対王者。最近の大会では赤旗名人戦で全国4位というとんでもない実績を残しています。公式戦で当たるのは2回目です。
振り駒の結果後手になり、戦型は角換わり腰掛け銀となりました。T川さんの陣形は4筋の位を取り▲46銀とするあまり見ない形でした。やや作戦勝ちになり、千日手となりました。

指し直し局の戦型は左美濃対向かい飛車。77に角を設置し、相手が銀冠に組み換えようとして金銀の連結がなくなった瞬間に仕掛けました。
2019秋個人6-1
図6-1から▲56歩△65銀▲同歩△56歩▲58飛△49角▲56飛(図6-2)。
2019秋個人6-2
互角くらいかなと思いながら指してました。△49角では△29角も嫌な手で、▲38銀△同角成▲同飛△52飛▲41角(参考図3)が読み筋でした。
2019秋個人 参考3

このあと、囲いを剥がされた代わりに玉頭に手をつけたのが図6-3。
2019秋個人6-3
ここで▲83歩と叩いたのが大悪手で一気に敗勢になりました。感想戦では、▲84銀△83歩▲75銀△19馬▲84歩△85香▲87銀が並べられました。先手は歩を4枚持っているので、歩の手筋で攻められますが、△85香の返しもあるのでまだまだ難しい戦いがつづいていたようです。
本譜はきっちりと攻めを余されました。強い人の指し回し、特に良くなってからの盤石さを実感させられました。


というわけで、私の結果はベスト8でした。個人的には、自己最高の成績であり、格上に勝つこともできたということで素直に嬉しいところです。また、自分と強い人との差を感じることができ、明確な課題が見つかったのも収穫だと思います。今後これをどのように生かすかが重要なので、しっかりと考えて今回学んだことを自分の実力にしたいです。

名大としては大塚、加藤、河村がベスト8、黒瀧がベスト16という結果でした。お疲れ様でした。


決勝でT川さんを捲った名城のI井氏が優勝。おめでとうございます。中部代表として学生王将戦頑張ってください。


結構長く書いて疲れたのでこの辺で終わりにしたいと思います。
ここまで、読んでいただきましてありがとうございました。














<次の一手問題 解答>
△96角
2019秋個人解答
先手の持ち駒が歩のみのため、次の△69龍と△78角成の狙いが受かりません。これがあるため先手は図4-3では▲97同玉ではなく▲97同桂とするべきでした。
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