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名大将棋部

Author:名大将棋部
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富士通杯(ℝ)

こんにちは、ℝです。
秋って感じですね。暑すぎる夏など二度と来ずに一年中秋だったら良いのになあ。

今回は自分の視点で9/14~17に富士通ソリューションスクエアで開催された富士通杯争奪全国大学対抗将棋大会の振り返りをしたいと思います。藤原くんも記事を書いてくれているので被る部分も多くなりますが、気にせずに書くことにします。
結果から言ってしまうと、チームとしても個人としても惨敗でした。
あまりにも負け過ぎたので一週間セネガル(西アフリカの国です)へ傷心旅行に行ってました。記事を書くのが遅くなったのはそのためです(言い訳)。日差しが強くて、将棋部とは思えないほど日焼けしました(笑)。でも、いろいろと貴重な経験ができてとても楽しかったです。セネガル、治安も良くてオススメです。

さて、話が脇道にそれたのでそろそろ本題に入るとしましょう。
名古屋大学は6年ぶりの富士通杯出場で、チーム全員が富士通杯未経験です。前にも書いた通り、5人制8人登録の団体戦で、名大の選手は以下の8人です(敬称略)。
 岩城(5)、近藤(5)、塚越(4)、都(4)、木村(3)、河村(2)、藤原(2)、松尾(1)
5年生二人を中心に平均学年3.25年のチームで、見事山形大と並んで最年長チーム賞を獲得しました!!
...と空しい冗談はそのくらいにして、当日の戦いを振り返っていきましょう。

〈1日目〉
0回戦
当然圧勝。と言いたいところですが何か起こるのが将棋部。
当日の朝高速バスで会場に向かっていた藤原くんがオーダー交換ギリギリの到着。反省の弁は彼の記事をお読みください。
なお、自分は早朝の航空機で出発。隣の席の泣いている赤ちゃんをあやそうとしましたがますます激しく泣かれました。まず1敗。(会場には余裕を持って到着しました)


1回戦vs早稲田大学
岩城さん不在の中での優勝候補との対決です。もちろん、やるからには絶対に勝つ気で挑みました。
オーダー記入の際は少しやらかしましたがあまり広まっていないので内容は秘密にしておきます(笑)。

名古屋―早稲田(敬称略)
松尾―H園
藤原―T内
木村―N津留
塚越―I橋
近藤―Z本

向こうめっちゃ本気モードですやん。。。

私の相手はN津留氏。富士通杯全勝の経験のある強敵で、昨年の学生選手権個人戦で当たって負けています。今度こそはという思いで指しました。
前局は角換わり腰掛け銀でしたが、本局は向こうの角換わり拒否によって雁木対矢倉の相居飛車となりました。
作戦負けの序盤から盛り返して下図はその終盤戦。

2018-10-12d.png


ここで☖8六飛☗8七歩☖7六飛と進めれば以下☗6七銀には☖5六飛☗同銀☖5八銀☗4八飛☖5七金で後手優勢でした。
実戦は秒に追われて☖8八歩としましたが、これが最悪の余計な利かしでした。自然に☗同玉と取られて飛車を取った時の響きが薄くなってしまったからです。それ以降は的確に攻めを余されて負け。
強豪相手に熱戦に持ち込めたのは良かったですが、結果を出せなかったのは残念です。

チームは0-5負け。
戦力差があるとは言え、最悪のスタートになってしまいました。


2回戦vs大阪大学
相手は関西予選で京大を倒して出てきた実力のある大学。
勝っておいしく夜ご飯を食べたいところ。

名古屋―大阪(敬称略)
藤原―D々
木村―S井
河村―O中
塚越―M谷
近藤―F井

隠していた訳ですが、今回も岩城さんはいません。F井さんは3か4に来ると思っていましたが、外されました。

私の対局では(T川対策として)少し勉強していた横歩取り拒否の☗5八玉を採用しました。すると予想外の展開になり、早々と一歩得に。しかしそこからが弱すぎました。良いはずなのに思うように優位を拡大できない焦りから、無理攻めをして自爆。調子の悪さを感じました。
粘りまくっていたら相手のミスにも助けられて少し怪しくなりましたが、元が悪すぎました。負け。

チームは河村勝ちの1-4負け。
有り得るパターンをすべて洗った訳ではないので今回の当たりが最悪だったかどうかは自分にはわかりません。ただ、十分に勝機のある当たりだったと思いますし、その中でチームとして完敗してしまったのは(自分が一番戦犯な気はしますが)、全体的に実力不足だったかなと思います。

一日目は0-2。昨年の学生王座戦と同じく連敗スタートで、嫌な感じです。ただし、チームの精神状態はあの時よりは良かったように思いました。チームとして少しずつは成長できているのかな。
夕食はうどん屋で。大勢で行ったため注文を取る際店員が混乱していました。その店員は混乱している自分にウケたのかすごいテンションが高くて不気味でした(笑)。

夜は同じホテルのこんづーさんの部屋に押しかけ、マセカン(電話参加)、こんづー、不法侵入の底力(読み注:ていりょく)氏とオーダーを考えました。
どうでもいい話も含めて盛り上がった会議は2時間で終了。3日目の分まで、様々な展開におけるオーダーを決めておきました。


〈2日目〉
この日は一日4局の長丁場。どこまで集中力を切らさずに指せるか、体力勝負です。

3回戦vs立命館大学
強敵が続きます。

名古屋―立命館(敬称略)
藤原―T淵
木村―Z本
河村―K村
岩城―K田
近藤―K林

(向こうにも事情があったようですが、)この並びはほとんど想定していませんでした。なぜなら、この当て方は優勝を目指す向こうにとってはハイリスク、こちらとしては一番チャンスがあるのではないかと思っていたからです。しかし分が悪いことには変わりなく、一生懸命やるのみです。
ちなみに大将戦の棋譜採りは早稲田N津留氏。オーダー係として、全勝経験者を切るなんて一生のうち一度くらいやってみたいものです、うらやましい(こちらにも事情があったみたいですが笑)。

私の対局は先手Z本氏の中飛車に居飛車穴熊で対抗して相穴熊に。
この戦型はとても苦手で、毎回大作戦負けから完敗します。なので夏休み中に少し勉強していたのですが、、、。
今回も圧敗でした。(完)
早い段階からかなり悪いと思って指していましたが、相手の方はずっと難しいと思って考えていたらしく、強い人はそういうところが違うなぁ、今大会この人に勝てる人はいるのかなぁ、と思いました。
はい、ということですなわちZ本氏の全勝に貢献させていただきました!

チームは、藤原勝ち、岩城持将棋の1.5-3.5負け。
途中、岩城さんと河村くんが勝ちそうなのでこれは、と思いましたが、王者は強かったです。
岩城さんは本日からの登場で、初戦からスケジュールを遅らせる大活躍。エースは存在感が違います。
また、某一年部員は寝坊により大幅な遅刻。半年間で3度目であり、もう少し気を付けて欲しいですね。名大将棋部全体でも10番手前後の実力の持ち主なのに、そんなんで出場機会を逃していては実に勿体ない。。。


4回戦vs北海道大学
未だ勝ち星の無い名大、そろそろ勝って精神的にも楽になりたい。

名古屋―北海道(敬称略)
藤原―OS田
木村―H田
岩城―K友
近藤―Y口
都―OO田

今思いましたが、北大って田の付く人が多いんですね...。
北大は並びの予想が難しかったですが、当たり的にはまあまあかなと思います。

私は期待のルーキーと対局。
戦型は相手のノーマル四間飛車で、相穴熊。
少し良いと思っていた局面で当たりがかかっている角を逃げないという勝負手を指され、頭の中が混乱して迎えたのが下図。☗3三香が意外とうるさいので油断なりません。

2018-10-12c.png


ここで腰を入れて読み、☖7七桂成。
踏み込めたのが勝着だったのかなと思います。以下☗3三香☖5七角成☗3二香成☖3九馬☗同銀☖同龍と進行。ここから☗2一成香で後手玉も見た目以上に危ないのですが、不詰み&龍を抜かれないことを読み切れて勝てたのかなと感じました。
ようやく個人として初勝利。ほっとしました。

チームは藤原木村岩城近藤勝ちの4-1勝ち。
チームとしても初白星を挙げることができ、嬉しかったです。
岩城さんは長時間にわたる二転三転の大熱戦。2局連続で圧倒的な存在感を示しました。


5回戦vs九州大学
昼食を挟んでの本日3局目。
相手大学は主力のM野氏、A田氏不在ですが、もちろん油断できません。

名古屋―九州(敬称略)
松尾―H谷
藤原―K保
木村―K柳
岩城―H浅
近藤―U田
オーダーは想定内です。一人一人がちゃんと実力を出し切れれば、といった感じのオーダー。

私の対局は相雁木。序盤は先に攻められて微妙でしたが、相手の方針ミスもあり反撃が厳しく決まって勝ち。

チームは松尾、木村、岩城勝ちの3-2勝ち。
連敗後の連勝で、ようやく流れが来たのかなと感じました。
松尾くんは全国大会初勝利。おめでとう。


6回戦vs金沢大学
本日最終局はネット団体戦等でも交流のある金沢大学。上二人が強いですが、M野氏が抜けたので勝機は十分にあります。

名古屋―金沢(敬称略)
木村―A木
河村―K澤
岩城―N澤
塚越―T田
近藤―S口


ということで、オーダーは盛大に失敗しました(2回目)。
絶対情報漏洩してるでしょ。。。

前回聞いた向こうの方針からも、A木氏はこちらの藤原か木村に当てるため、必ず2番手で出てくると読んでいました。そうするとさらにアンハッピーセットで岩城―N澤もできる可能性が高い。こちらとしてはそれだけは避けたかったのです。そこで藤原くんの全局の内容が悪かったこと、河村に自分を出してほしいと要求されたこともあり、前夜に選択肢の一つとして挙がっていた禁断の藤原切りを決行することにしました。
以上、オーダー裏話ですが、完全に裏目に出ました。ただ、失敗したとは言っても前回の学生王座戦よりは勝ち目があるかなと思いました。

私は元高校竜王A木氏と再戦。前回は運良く勝てたものの、強敵であることには変わりません。
戦型は彼のノーマル四間飛車穴熊に対し、疲れからか今まで一度も指したことのない意味不明の急戦を採用(笑)。
形勢的には難しい局面もあったようですが、玉が薄すぎて自分には指しこなせませんでした。結果、惨敗。内容が悪すぎて、記録係の人にコメントを求められて困りました。

チームは塚越近藤勝ちの2-3負け。
結果的には1,3は実力差を見せつけられ完敗、勝負の2,4,5で2勝、という感じでした。
河村くんは中盤でうっかりがあったようです。無念。
塚越さんは全国大会初勝利。おめでとうございます。
内容も結果も、藤原くんには申し訳ないです。オーダーはショックだったと思いますが、そんな中でも対局をサポートしてくれたり、労いの言葉をかけてくれたりして本当にありがたかったです。

2日目を終えて2-4。残念ながら入賞の可能性は消えました。

夕食はどこかで丼物を食べた気がします。ここの店員さんは数人ずつ注文を確認していて、優秀でした。

その後独りでスーパーに買い物に行き、夜はこんづー部屋でマセカンと電話。翌日のオーダーの微調整と最終確認を行いました。
その後はこんづーさんといろいろ話していて夜更かししてしまいました。これがあまり良くなかったですね。今振り返って話の内容をほとんど覚えていないことからしても、大した話ではなかったと思いますし(笑)。


〈3日目〉
とにかく少しでも勝って、少しでも順位を上げる戦い。

7回戦vs山形大学
名古屋―山形(敬称略)
藤原―H川
木村―T橋
河村―SSG
岩城―H間
近藤―K村
真正面からのぶつかり合いになりました。

下図は私の対局で、角換わり相早繰り銀から銀を交換出来て少し指しやすいかなという局面。しかし、ここから良くする具体的な手順が分かりませんでした。

2018-10-12e.png


実戦は☖8六歩☗同歩☖3七銀☗同銀☖同歩成☗同金☖3六歩☗同金☖3八銀☗2五飛と進行。自爆(本大会2度目)の攻めで、形勢を損ねました。相手に自然に対応されて悪くなる、最悪の順でした。以下粘るも負け。
正解は図で単に☖3七銀と打ち込み、☗同銀☖同歩成☗同金☖5五角。以下☗4六歩☖9九角成☗7七桂☖8九銀の展開は右に逃がしてる感があったのでイマイチかなと考えて見送りましたが、こちらを選ぶべきでした。その順なら小さな優位を維持できていたと思われます。

チームは藤原、河村勝ちの2-3負け。
正面突破されてしまい、名大としては悔しい負けとなりました。


8回戦vs山口大学
名古屋―山口(敬称略)
藤原―Y下
木村―K斐
岩城―M永
近藤―Y江
都―M上
これも想定内といえば想定内のオーダーです。

私の相手は相手大学のエース。昨年の西日本大会団体戦以来二度目の対局。前回は対ノマ四で相穴熊になったので対局前はその研究の確認をしていましたが、今回は石田流を指されました。
しかしながら対石田流は(T川対策として(2回目))高校の時に最も研究した戦型。研究通りに進み、優勢を保って迎えたのが下図。

2018-10-12f.png


ここでぱっと見では寄せが見えませんでしたが、時間をかなり残していてしっかり考えられたのは幸運でした。
図から☖2七桂成☗同銀(☗同玉は☖2五香)☖1七銀以下寄せ切って勝ち。

チームは5-0勝ち。
都さんは正確に受けないと一気に終わる展開を耐えて相手大学の主力選手に勝利。さすがでした。


9回戦vs東京大学
いよいよ3日間に及ぶ戦いも最終戦。
優勝争いは、早稲田と東大が勝ち点勝ち数とも並ぶ混戦。ある意味で名大も優勝争いに関わることになりました。
名古屋―東京(敬称略)
松尾―N島
藤原―O原
木村―F岡
岩城―I藤
近藤―I川
オーダーはお互い合意の上といった感じでしょうか。
なお、大将戦は1年生対決で、友達同士だった模様。

私の相手は学生最強と言われるF岡氏。昨年度の学生名人・学生王将であり、プロ棋戦の出場経験もある強豪です。
将棋は相掛かりになりました。難しい中盤戦でしたが、上手く立ち回ることができて勝勢で迎えた終盤戦が下図。

2018-10-12g.png


実戦は☗4一角成としたため☖3八金から詰まされて負け。
しかし、この局面では後手玉に詰みがあります。そう言ってもらえれば40秒もあれば寝ながらでもわかるかもしれませんが、対局中は全く気づきませんでした。
手順は載せませんのでちょっとした頭の体操として考えてみてください。
この将棋は何回も勝ちを逃したのでかなり悔しかったですが、自分らしいといえば自分らしい最期だったのかなとも思います。

チームは0-5負け。
藤原くんは対局開始早々飲み物を盤上にぶちまける新手筋を披露していました。隣で対局していて驚き呆れましたが、その後王位戦で第七局で同じことが起こったと知りむしろ彼は時代の先を行っていたのだなと感心しました。
全体的には実力負けの将棋が多かったようです。


最終結果は、勝ち点3勝ち数18.5の7位でした。
学生王座戦からは2つ、昨年度からは1つ順位が上がりました。

優勝は勝ち点勝ち数ともに並んだ東大を順位の差で下した早稲田大学。
おめでとうございます。
「順位の差」や「劇的な幕切れ」という言葉を聞くたびに、自分が詰ましとけばなー
、と感じます(笑)。


〈まとめ〉
チームとしては、先ほどにも書いた通り学生王座戦よりも順位を上げ、さらにメンバー全員が勝ち星をあげることができました。そういう意味では収穫があり、名大の成長ぶりを全国に多少は示すことができたのかなと思います。
しかし当然ながら、7位という順位は決して満足できるものではありません。チーム成績も個人成績の合計も負け越しであり、まだまだ現状では全国の強豪校との間にはかなりの実力差があると感じました。

個人成績で見ると、藤原くんが4勝4敗でトップ。やはり彼はレギュラーですね、今後オーダーから外すことはできないでしょう。
しかしながら個人成績勝ち越しが一人もいなかったのも、厳しい現実です。誰と当たっても互角以上と考えることができる選手が一人もいなければ、オーダーを考える上での戦略もかなり制限されますし、全国上位大学に一発入れることも難しいです。
また、総合力があり安定感のある選手が名大には少ないのかなと感じました。特定の型にはまった時だけ滅法強い、というだけでも十分戦力ですが、そこからさらに未知の局面でもある程度正確に指すことができる対応力を獲得できると、さらに棋力が上がるのではないかと思います。

以上2点が今回感じた名大の弱い面です。
ここまで全国大会を見据えた話をしてきましたが、もちろんまずは地区予選です。次の秋季団体戦以降、名大としては厳しい戦いになる事が予想されます。今回の大会で得られた事を自分の中で消化し、コツコツと努力していくことが重要かなと思います。


今回の大会では、選手でない部員も多く現地に駆けつけてくれました。
学生の将棋を観ても勉強にはならないだろうけれども裏主将として二日間来てくれたマセカン三段、会計・戦型調査の仕事を完璧に3日間こなしてくれたおしょー、初日と二日目に昼食の買い出しや棋譜採りなどをしてもらったVANさんと加藤くん。
宿敵・名城大学からも、底力氏には他大学の戦力分析などのサポートをしていただき、W田氏には差し入れをいただきました。
その他にも中部学生棋界OBや同年代の将棋仲間、さらには将棋とは関係のない方まで、多くの方々からご支援や激励の言葉をいただきました。
また、全日の皆さんによる選手の立場に立った丁寧な運営のおかげで、気持ちよく対局することができました。
本当に、周囲の方々の支えあってこその団体戦と感じます。
皆さん、3日間ありがとうございました!!
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